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執筆者の写真Midori Nissato

[Suits woman]月経カップってどこで洗うの?私の生理事情

※この記事は、小学館 Suits womanに掲載していた記事です。サイト閉鎖に伴い、許可をいただき転載しています。


“フェムテック”という言葉をよく目にするようになりました。

ざっくり言うと、女性の体特有の問題をテクノロジーで解決するものを指して使われているようです。

今回は、フェムテック製品の中で私が一番気になっていた製品、月経カップの使用をかわきりに、私の生理事情を包み隠さずに書いてみようと思います。


生理事情は、経血の量から生理痛のひどさ、期間など人それぞれなので、何が正解ということはありません。「こんな人もいるのか」という感じで読んでいただければ幸いです。

……では、さっそくですが、私の現在の生理の状況からご紹介させていただきます。20日周期で血の量はやや多いか平均くらいかと思います。

生理前は「そろそろ来るな」とわかるほど、目の下が茶色くなります。生理痛は、痛いけどやり過ごせるレベルの時と、数年に1度尋常じゃないレベルの痛み(後編の漫画に描きました)があります。30代になった頃から、生理が終わる頃に頭痛がするようになりました。


2年前に出産を経験しており、産後は生理が軽くなる人もいると聞いていたので、期待していたが変化はありませんでした。残念……。 (ちなみに、授乳をしていたにも関わらず、産後1か月で生理が復活してしまいビックリしました。その後半年くらいは経血の量が少し増え、PMSが特にひどかったです)

前半は生理用品について、後半の漫画は生理にまつわる体験について描きました。 ぜひごらんください。


とうとう月経カップを購入!

繰り返し使えるので、コスパも良いし、環境にも優しい

月経カップというものの存在は、実は数年前から知っていました。

初めて存在を知ったときは「なんて画期的!」と思って、早速買おうとしたのですが、当時はまだ日本向けのサイトが少なく、体験談もほとんど無く、結局よくわからず、買うのを断念してしまいました。

最近になって、“フェムテック”という言葉と一緒に目にする機会が増え、とうとう購入に至りました。

月経カップとひと言で言っても、メーカー、サイズ、デザインなど様々あるので、じっくり選ぶことをおすすめします。

私が購入したのはスウェーデンのINTIMINAというメーカーのリリーカップという製品です。 医療用のシリコンを使用していて、やわらかくて初心者向けだそうで、決め手は取っ手が輪っか状になっていて取り出しやすそうなところでした。


いざ、月経カップに挑戦!

当然と言えば当然ですが、タンポンとは全然違いました

購入後、煮沸消毒をし、いざ挿入! と思いきや、なかなか上手く入りませんでした。

カップ状のものを畳んで押し込む感じなのですが、説明書の通りに畳んでみても結構でかい。

挿入後も膣内でカップが開いているのかどうかわからず、押してみたり、ずらしてみたりしているうちに、手は血だらけになっておりました……。

カップは安定したかな?と思って立ち上がってみると、輪っか部分が当たって異物感が。 しばらくすると慣れたのか、場所が安定したのか、異物感はなくなりました。

不安だったので、布ナプキンを敷いておいたのですが、カップの外に付いていた血が流れ出てしまったようで、ほんの少しだけ血が付いていました。


ところで、コレどこで洗うの?

正直なところ、挿入のしかたは、慣れだと思いますし、正しい使用法で自分に合ったサイズのものを使用していればかなり快適なのでは?と思いました。

が…、月経カップには1点気になるところが。 それは、“カップの血をどこで洗うんだ問題”です!

家で使う分にはどこで洗おうが良いと思いますが、外出先のトイレでカップを取り出した際に、一体どこで洗うのかが難しい。

モヤモヤしながらメーカーのサイトを見ていたら、ミネラルウォーターのボトルを持ち込んで洗うのが推奨されていました。なるほど!


吸水ショーツも初体験

話題のGUのトリプルガードショーツを購入しました

月経カップの次に気になっていたもの、吸水ショーツも使用してみました。 5,000円前後の製品が多い中、1,940円という破格で登場し、話題になったGUのショーツです。

まずは、ルナルナで生理開始日になっている日に履いてみました。

結局その日には生理は始まらなかったのですが、内側が黒い色なので、血が付いているのかどうかがわかりにくかったです。

その後、生理が始まった初日にも使用しましたが、まだどのくらい吸収するのか感覚がつかめず、3時間ほどで普段の布ナプキンに替えてしまいました。

口コミを見てみると、多い日に1日中着用するのは不安がありそうです。

ただ、着用感は良かったです。もちろん膨らみはあるので、下着の線がわかるボトムスは避けたいところですが、布ナプキンのようにズレる心配がないのが良かったです。

吸水ショーツもメーカーやデザインによって、給水量や吸水エリアの広さも様々なので、今後いくつか購入してみて、日によって使い分けようと思っています。

また、本来の使用用途とずれますが、産後の尿漏れ対策にも良さそうだなと感じました。


4年ほど愛用中の布ナプキン

おトクな詰め合わせを買ったので謎の形状のものもチラホラ

ちなみに、ここ数年生理の主なお供は布ナプキンです。

30代になったころから、デリケートゾーンがかぶれてしまうことが増え、オーガニックコットン製の使い捨てナプキンなども使っていたのですが、布ナプキンに落ち着きました。

布なので肌触りが良く、蒸れにくいのがメリットですが、外出時に持ち帰るのが面倒くさい(乾くと経血が落ちなくなってしまうので、水を入れたスプレーで保湿しジップロックにしまって持ち帰る)のがデメリットです。

なので、外出時は使い捨てナプキンもしくはタンポンを使用して、布ナプキンは家で仕事をしている時限定で使っています。

家で使用しているぶんには、使用後のものをお風呂場でお湯をはった桶に浸けておけば、お風呂に入る際に手洗いするだけでほとんど落ちます。若干匂いが気になるので、その後洗濯機に入れて洗っています。

わりと雑な洗い方をしていますが、私の場合は問題無く使えています。

しばらくは、どれかひとつに絞らず、使い捨てナプキンやタンポン、布ナプキン、今回トライした月経カップと吸水ショーツ、それぞれ状況に合わせて使ってみようと思います。

生理を乗り越える為の選択肢が増えたことが、嬉しくもあり、なんだか心強くも感じました。

後編の漫画は、生理にまつわる体験談を。まわりよりも早く生理が始まってしまって恥ずかしかった小学生時代、生理痛が酷すぎて救急車に乗った大学生時代、生理休暇を取った会社員時代などを描きました。






いま思うと、ナプキンポケット付きのパンツって、フェムテック的な製品ですよね。トイレにナプキンのポーチを持っていくのが恥ずかしい、持っていくのを忘れてしまうという状況を解決する製品。私はだいぶ助けられました。

吸水ショーツも今は大人用がほとんどですが、今後は子ども用も増えて、生理が始まってすぐの子を助ける製品になりそうな予感がします。

大学時代には、突然、“めちゃくちゃ生理がひどい日”が出現しました。マンガに描くとなんだかおおげさにも見えますが、トイレで意識を失った時、「これは何か絶対にヤバい病気だ。突然死してしまう」と本気で思うくらいの状態でした。吐き気と腹痛と体から力が抜けて、意識がなくなってしまう状況。

その後、数年に1度この“ひどい日”が来ましたが、すぐに痛み止めを飲んで、トイレに篭城し、30分くらいの間、トイレの床に倒れ込み、ただ波が去るのを待つことでやり過ごしました。

会社員時代は、生理休暇が1日休もしくは半休で申請できたので、本当につらい日は生理休暇に何度も助けてもらいました。部署や配属が代わり、何人もの上司に申請をしましたが、何か言われたことは無く、有給が減らない病欠扱いだったので、とてもありがたかったです。

ここ数年はPMSがひどく、自分でもビックリするほどイライラしてしまうので、「PMS! PMS!」と宣言することにしています。夫も最初は「PMSって何?」と言っていましたが、色々調べてくれたようで現在は「PMSならしょうがない」と、自然現象のような扱いになっています。


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